明治36年創立の私立弘前図書館(本町1番地)
 市立弘前図書館のあゆみは、明治39年に始まりますが、3年前の36年には既に私立弘前図書館が設立されていました。小学校職員有志による弘前教育会が中心となったもので、当初、開館日は1週間のうち、水曜日、土曜日、日曜日の3日間でした。

 明治39年、斎藤主(つかさ)ら5人の篤志家によって新築された図書館が、市に寄附されました。蔵書は、私立弘前図書館から引き継いだほか、津軽古図書保存会の蔵書や津軽家文書を移管し、25年間、市民の図書館として利用されました。

創立当時の市立弘前図書館(下白銀町2番地内)


移転先となった旧中津軽郡役所(下白銀町14番地2)
 昭和6年、図書館は、中津軽郡役所の跡地に移転しました。書庫を建築したり、閲覧室を改修して児童読書室をつくったり、施設を充実させる一方、講座の開設や貸出文庫の設置など、運営の幅を広げました。昭和23年には、弘前図書館後援会が設立されています。

 弘前公園内に新築されたのは昭和35年のことです。総工費3,250万円で、当時としては県内の図書館の中では最高の機能を誇る施設でした。開館は、その年の12月1日からで、以後、平成2年3月10日まで、29年3ヵ月の間、地域文化を支えてきました。

昭和35年、新築当時の図書館(下白銀町1番地6)


現在の図書館(下白銀町2番地1)
 平成2年7月に追手門広場の一角に新築移転しました。
建物は郷土文学館と複合施設となっており、南側が正面玄関(写真)、追手門広場側からも入れるようになっています。また、創立当時の市立弘前図書館の建物が隣接して移築され、現代と過去が融合する独特のたたずまいをかもし出しています。